(1)障がい者の「困りごと」や「つらさ」から発明の芽が生まれる
障がいの中でも、特に高次脳機能障害や失語症のような「目に見えにくい障がい」は、周囲から理解されにくく、ご本人が深い孤独や不便を感じることがあります。
たとえば、「言いたいことがうまく言葉にならない」「思っていることを説明できない」といった悩みは、日常生活や仕事に大きな支障をきたします。
しかし、こうした“つらさ”や“不便さ”は、実は社会をより良くするための発明のヒントにもなり得ます。
誰にも気づかれなかった小さな不自由こそが、新しい技術やサービスを生み出す原点になるのです。

(2)弁理士や生成AIが、言葉にしづらいアイデアを形にする
アイデアはあっても、それを「言葉にすること」が難しい──そんなとき、弁理士や生成AIが力を発揮します。
ご本人の経験や気づきを丁寧に聞き取りながら、発明の核となるポイントを抽出し、技術的な観点から整理・構造化していきます。
さらに、生成AIを活用することで、話し言葉や断片的なメモからでも、発明の全体像を可視化することが可能です。
こうして生まれたアイデアは、特許や実用新案、意匠などの知的財産としての第一歩を踏み出すことになります。
(3)特許・実用新案・意匠・商標として、あなたのアイデアを守る
発明やデザインが形になったら、それを「知的財産」として法的に保護することが重要です。
特許・実用新案・意匠・商標などの制度を活用すれば、ご自身のアイデアを他人に勝手に使われることなく、安心して活用できる権利が得られます。
また、登録された知的財産は、他者との差別化を生み、ビジネスや社会活動において大きな強みになります。
当事務所では、障がい当事者の発明を、的確かつ丁寧に知財化するサポートを行っています。
(4)アイデアを社会へ──商品化・サービス化の支援
知的財産として守られた発明は、そこで終わりではありません。
それを実際の製品やサービスとして世の中に届ける「社会実装」こそが、本当の意味での支援につながります。
障がいのある方が感じた“つらさ”から生まれたアイデアが、商品やツールとなって世の中に広がることで、同じ悩みを持つ多くの人の支えになるのです。
当事務所では、特許取得後の商品化や協業先とのマッチング支援も視野に入れ、持続可能な知財活用を目指しています。