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脳の“4つの年齢”があるとしたら─9歳・32歳・66歳・83歳が意味するものと、「新しいアイデアのピーク年齢」
最近、「脳には4つの転換点があり、9歳・32歳・66歳・83歳で“別のフェーズ”に切り替わる」というイギリスの研究が話題になりました。イギリス・ケンブリッジ大学などのチームが、0〜90歳の約4200人分の脳画像データを解析し、Nature Communications に発表... -
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「皮つきピーナッツ」で脳の血流アップ?
──16週間の研究から見えた、身近なおやつと記憶力の関係 年齢を重ねると、 名前がなかなか出てこない さっき聞いたことをすぐ忘れてしまう 集中力が続かない こうした「ちょっとした物忘れ」が気になってきます。 そんな中、「特別なサプリ」でも「高価な... -
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30歳から老化はどこから?
――「先に遅くなる場所」と、上手なブレーキのかけ方 はじめに 30歳を過ぎたあたりから、 昔より反応が遅くなった気がする 階段で息が上がりやすくなった 健康診断の数値がじわじわ悪くなってきた そんな「なんとなくの衰え」を感じる人が増えてきます。 で... -
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高市首相の量子投資
1925年、ハイゼンベルクたちの論文から始まった量子力学は、今年でちょうど100年。レーザー、半導体、パソコン、スマホ……現代文明の“土台”の多くは、実は量子力学抜きには成立しません。arXiv そして今、高市早苗首相は所信表明演説の中で、AI・半導体と並... -
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70歳からでも“脳は変わる”|音楽習慣で認知症リスク最大40%減【最新研究】
──音楽習慣が「認知症リスク40%減」につながるかもしれない、という最新研究を知っていますか? 1. 「もう年だから」は、実はもったいない オーストラリア・モナシュ大学の研究チームが、70歳以上の高齢者1万人以上を約10年間追跡したところ、 音楽をよく... -
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言語化力が重視される時代に、生成AIがもたらす「外付けの言語化装置」という希望
現代社会では、「言語化力」が非常に重視されています。 言語化力とは何か? 「言語化力」とは、頭の中にあるモヤモヤとした考えや気持ちを、言葉として外に出す力のことです。 この「言葉」がないと、私たちは社会で前に進みにくい時代に生きています。仕... -
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アイデアを「言語化」するという脳の不思議
〜前頭前野・ウェルニッケ野・ブローカ野の役割〜 私たちは、ふとした瞬間にアイデアを思いつきます。「こんな仕組みがあれば便利だ」「こうすれば解決できるかもしれない」──そんな“ひらめき”は、どこで生まれているのでしょうか。 そして、思いついたア... -
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「時速50km・パンチ力2トン」ヒグマは“日本最強”の猛獣だった|命を守るための生態知識
最近、人里への出没や人的被害のニュースが相次ぎ、私たちにとって身近な脅威となりつつあるクマ。もし山林で遭遇したら、あなたは正しく対応できるでしょうか。 私たちの右脳には、ぬいぐるみやキャラクターのイメージから「熊=かわいい」という印象が強... -
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「クマは駆除するな」というその声、脳が「かわいい」に騙されているかもしれません
~過去最多の熊被害が問いかける、感情と理性のバランス~ 2025年、クマ被害は過去最悪を更新 現在、2025年10月末時点で、クマによる死亡者数は12人にのぼり、過去最多となった2023年度の記録を大幅に更新する勢いです。これはもはや、ひとごとではない緊... -
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ブラームス:交響曲第1番で涙が止まらない理由 ~脳科学で解き明かす「感動」の瞬間~
2025年9月28日、春日部交響楽団の演奏会へ行きました。プログラムはベートーヴェン交響曲第2番ニ長調作品36とブラームス交響曲第1番ハ短調作品68でした。特にブラームスの第1番、その第4楽章のある特定の瞬間に、思わず涙があふれてきました。一体、なぜこ... -
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大正天皇は高次脳機能障害(失語症)
史料(侍医の拝診書・御容態書、日記、『大正天皇実録』など)を読み直すと、言語障害が最初に目立ち、その後に認知・運動障害が広がった経過が確認できる。J-STAGE このパターンは原発性進行性失語症(PPA)、とくに非流暢/失文法型で説明できる可能性が... -
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「150歳まで生きられる?」臓器移植と長寿のリアル──“ピンピンコロリ”の視点で考える
「臓器移植を重ねれば150歳?」という話題がニュースになったけれど、専門家は臓器移植=長寿の特効薬ではないと見る。 ReutersNational Geographic 長寿の本流は老化そのものを遅らせる・整える研究(遺伝子、再プログラミング、薬)+生活習慣。 BUCKMcK... -
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高次脳機能障害はiPS細胞やSB623で治療できるのか?
要旨 本稿は、失語を含む高次脳機能障害(言語・記憶・注意など)に対する iPS細胞治療とSB623(国内名:AKUUGO®/vandefitemcel)の臨床的位置づけを概説する。結論とて、両者とも本目的に対する標準治療ではない。SB623は日本で外傷性脳損傷(TBI)... -
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筋トレと脳梗塞の体験記
週1回の筋トレ習慣から、2019年11月の脳梗塞発症、そして脳の中で何が起きていたのかを、できるだけ分かりやすくまとめました。どなたかの参考になれば幸いです。 プロフィールと記録(発症前) 身長:168cm 体重:67〜69kg(安定) ベンチプレス:100kg ... -
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脳損傷後のてんかんが生じるメカニズム(3)
~「火元」と「燃え広がる環境」~ 最新の治療戦略とは 脳梗塞や頭部外傷などの脳損傷から時間が経ち、一見落ち着いたように見えても、その後に発症する「脳卒中後てんかん」は、患者さんとご家族を大きく悩ませる問題です。このシリーズの第1、第2回で解... -
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脳損傷後のiPS細胞治療への期待(2)
~「壊れたハードウェア」と「悪化した環境」への二重のアプローチ~ 前回の記事(※)では、脳梗塞や脳出血後の脳内で何が起きるのか、「第一段階:神経回路の物理的破壊」と「第二段階:グリア細胞による環境悪化」という2段階のプロセスをご説明しました... -
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脳損傷後の高次脳機能障害が生じるメカニズム(1)
脳梗塞・頭部外傷・脳出血などの脳損傷を発症すると、脳内では「神経回路の物理的破壊」とそれに続く「グリア細胞による環境変化」という2段階のプロセスが起こります。この過程が、注意障害や記憶障害などの「高次脳機能障害」の発現につながります。 脳... -
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iPS細胞がもたらす高次脳機能障害治療の未来
はじめに 私たちの脳は、思考・記憶・言語・感情などの高次脳機能を担っています。図1の上段(健常)では、耳や目などの入力から、口や手などの出力へと情報が滑らかに流れます。一方、図1の下段(高次脳機能障害)では、脳内ネットワークの一部が損傷し、... -
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柔軟な思考を育てる『理解系』トレーニング
はじめに テスト勉強や部活、人間関係…毎日いろいろありますよね。そんなときに役立つのが**「柔軟な思考」です。柔軟な思考とは、1つの見方にこだわらず、いろいろな角度から考えられる力のこと。この力を支えるのが「理解系(りかいけい)」の脳のはたら... -
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前頭葉をバランスよく鍛える3つの習慣|論理と直感を高める簡単脳トレ
前頭葉とは? みなさんは「前頭葉」をご存知ですか?これはおでこの後ろあたりにある脳の部位で、思考や創造性、感情の制御など、私たちの高度な知性を司る最重要エリアです。 この前頭葉は左右で役割が異なります。 左脳:論理的思考、計画の立案 右脳:... -
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ストーキング行為を脳科学で読み解く、そして終わらせるために
はじめに:単なる「執着」ではない問題 ストーキングは、愛情の裏返しやしつこい求愛ではなく、重大な犯罪行為です。今回は、この複雑な問題を(1)脳科学の観点から理解し、(2)実際にどのように終わらせることができるのか、加害者と被害者の両方の視...
