2025年– date –
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高次脳機能障害があっても、道は必ず開ける!
「高次脳機能障害とは、まず周囲がその症状に気づくことが重要です。」 この言葉は、脳外傷サバイバーであり、当事者支援にも尽力されている橋本圭司さんのものです。私はこの一文に深くうなずきました。なぜなら、私自身も「高次脳機能障害のある弁理士」... -
速読は、なぜ初心者は脳をフル稼働し、ベテランはほとんど使わないの?
速読といえば、「たくさんの情報を短時間で読む」能力。ですが、あなたは「速読中の脳」がどう働いているか、考えたことはあるでしょうか? 実は、脳科学の世界では、初心者とベテランで“脳の使い方”がまるで違うことが明らかになっています。 今回は、fMR... -
理解から支援へ。「高次脳機能障害者支援法」で社会を変える
高次脳機能障害とは、脳卒中や交通事故、脳炎などで脳が損傷を受けた後、言葉がうまく出てこなかったり、集中力が続かなかったり、感情のコントロールが難しくなったりする障害です。一見、外見では分かりにくいため、「見えにくい障害」とも言われていま... -
運動で高次脳機能障害を防げる?──ウォーキング・自転車・エアロバイクの効果を科学的に解説
継続的な有酸素運動 「最近、物忘れが増えた気がする」「話がうまくまとまらない」「注意力が続かない」——それはもしかすると、高次脳機能の低下が始まっているサインかもしれません。 高次脳機能障害とは、脳の損傷や老化、病気などにより、記憶・判断・... -
「1日7000歩」は本当に必要?──自転車やエアロバイクでも同じ効果はあるのか?
「1日1万歩歩きましょう」と言われたこと、ありませんか? しかし実際、忙しい毎日を送っていると、1日1万歩というのはなかなかハードルが高い数字です。そんな中、「1日7000歩で死亡リスクが約半減する」という研究結果が発表されました。 では、この「70... -
スマホの次は「メガネAI」? 目の前に広がる次世代インターフェースの可能性
「手で持つ時代」から「身につける時代」へ 私たちは今、スマートフォンを日常の中で当たり前のように使っています。調べ物をする、写真を撮る、ナビを使う、SNSでつながる。あまりにも多くの機能がスマホ1台に集約されており、それがポケットに収まってい... -
鍼灸は、脳を再びつなぐ鍵となるのか──高次脳機能障害と失語症に挑む「針」の力
脳卒中や事故などで脳にダメージを受けると、「高次脳機能障害」や「失語症」といった、目には見えにくい障害が残ることがあります。私自身も、その一人です。 「聞こえているのに意味がつかめない」「話そうとしても言葉が出てこない」「記憶がふわっと消... -
「57歳・70歳・78歳」に脳がガクッと老化する理由──AIで見えた“脳とタンパク質”の不思議な関係
「年を取ると物忘れが増える」「最近、言葉が出にくい気がする」「何となく頭が重い」。こんな感覚を抱いたことはないでしょうか?これらは単なる気のせいではなく、実際に「脳の老化」が進んでいるサインかもしれません。そして、その老化は、ある年齢の... -
高次脳機能障害と未来のコミュニケーション:言葉を超えたつながり
言葉を超えたつながり 私は高次脳機能障害、特にウェルニッケ失語を抱えています。この障害は、脳の言語理解を司る領域に損傷があるため、他者の言葉を理解したり、自分の考えを正しく伝えることが難しくなります。日常のちょっとした会話ですら、集中力や... -
困りごとから生まれる発明
(1)障がい者の「困りごと」や「つらさ」から発明の芽が生まれる 障がいの中でも、特に高次脳機能障害や失語症のような「目に見えにくい障がい」は、周囲から理解されにくく、ご本人が深い孤独や不便を感じることがあります。たとえば、「言いたいことが... -
「あの音」が記憶に残る理由──ジョン・ウィリアムズと音商標の共通点
音を聞いただけで、「あ、あの映画だ!」とすぐに分かることがあります。 たとえば映画『E.T.』や『ジュラシック・パーク』。あるいは『スター・ウォーズ』『ハリー・ポッター』。これらの名作映画の音楽を手がけたのは、アメリカの作曲家ジョン・ウィリア... -
脳の老化は20歳から始まる!?──趣味が脳を救うという脳科学の真実
はじめに:若さと脳のギャップ 「脳の老化は20歳から始まっている」と聞いたとき、多くの人が驚くかもしれません。なぜなら、20歳といえばまだ若さの真っただ中。社会に出る前、大学生活を楽しんでいる時期であり、"老化"という言葉とは無縁に思えるからで... -
英語を使うと脳が熱くなる?──TOEICと前頭前野の関係を科学で読み解く
そんな経験をしたことはありませんか? 「英語を話していると、頭が熱くなるような感じがする」──そんな経験をしたことはありませんか?特に英語が母語でない私たち日本人にとって、アメリカ人との英語でのコミュニケーションは、単なる語学力だけではなく... -
壊れた脳を再生し、学習し、つなぎ直す──「iPS × SNN × 機械」の挑戦
高次脳機能障害へのハイブリッドアプローチとは? ■ はじめに:見えない障害「高次脳機能障害」との闘い 脳卒中や事故、脳炎などにより、記憶や注意、言語理解、感情制御といった「目に見えない能力」が低下する――これが高次脳機能障害です。 手足は動いて... -
AIと量子コンピュータで脳障害は回復できるか?
──科学と技術の融合が切り拓く、希望の医療 はじめに:脳障害に対する「新しい光」 脳卒中や頭部外傷などにより、記憶力や注意力、言葉の理解や行動調整に困難を抱える「高次脳機能障害」。あるいは、意識が飛んでしまったり、身体の一部が動かなくなる「... -
地球は“沸騰化”へ──2025年の猛暑が突きつける現実と、自分たちにできること
要約:この夏は「異常」ではなく「新常態」かもしれない 2025年6月、日本の平均気温は観測史上最高を記録し、世界中で40℃を超える猛暑が相次ぎました。偏西風の北上、海と陸の高温、ヒートドームの形成、そして温暖化がもたらす大気の変化が、この異常な暑... -
小さなマダニが引き起こす命の危機――SFTSとその見逃せないリスク
■ はじめに:草むらに潜む「見えない死」 2025年、再び日本各地で「マダニによる死亡例」が報告されています。愛知県、静岡県、香川県、宮崎県で、高齢者や中年層が次々と命を落としています。その原因は「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」という、聞き... -
【納豆の日】発酵食品の力を科学でひもとく──納豆がつくる「腸・脳・未来」社会
✅要約 7月10日は「納豆の日」。日本の伝統的な発酵食品である納豆は、健康によいとされるが、なぜ「よいのか」を科学的に掘り下げると、腸内環境の改善、免疫機能の活性化、さらには脳の働きにも良い影響を与えることがわかってきた。また、最新の研究では... -
名刺作成は「ラクスル × Adobe Express」で決まり!
~安くて早くて綺麗、しかもカンタン~ こんにちは。今回は、私が実際に使ってみて「本当に良かった!」と感じた名刺作成の方法をご紹介します。 結論から言うと、デザインは Adobe Express、印刷は ラクスルが最強の組み合わせです。 なぜラクスルを選ん... -
加齢と記憶力の関係:脳は一生、成長できる
「歳を取ると物忘れが増える…」そう感じることが増えてきた人も多いかもしれません。 でも、実は記憶力の低下の原因は、脳細胞そのものが減ることではありません。本当の理由は、脳内の「シナプス結合(神経のつながり)」が弱くなることなのです。つまり... -
自己紹介:障がいとともに生きる弁理士です!
私は山口県周南市(旧徳山市)で生まれ、高校卒業まで同市で過ごしました。 自然に囲まれた田舎でしたが、美しい景色が広がる落ち着いた場所でした。 https://youtu.be/iS-_RF06Z8M 勉強はあまり得意ではありませんでしたが、科学には強い興味があり、高校...