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【見えにくい障害を知る】「読み書きが苦手」な子どもたちの可能性を広げる技術と理解

~13人に1人が抱える「発達性ディスレクシア」とは~

みなさんは、「読み」「書き」がとても苦手な人がいることを知っていますか?

その中には、発達性ディスレクシアという学習障害を持つ人がいます。これは知的な遅れがあるわけではなく、視力や聴力も正常なのに、「文字を読む」「書く」ということが難しく感じられる脳の特性のことです。

日本では、およそ13人に1人の割合で存在していると言われ、35人のクラスなら2~3人が該当する計算になります。ですが、見た目ではわかりにくいため、「サボっている」「努力が足りない」と誤解されてしまうことも多いのです。


◆ 見えない苦しさ、気づかれないつらさ

たとえば、今回紹介された高校生の鍋島龍ノ介さんは、小学校のころから「漢字が覚えられない」「書くのが苦手」などの悩みを抱えていました。診断を受けたのは小学2年生のとき。周囲の子と同じことができず、傷ついた経験も少なくありません。

一時は学校に行けなくなった龍ノ介さんですが、家族の支えや、タブレットやパソコンを使った学習環境に出会うことで、新たな道を歩みはじめました。

今では、パソコンを使ってテストを受けたり、オンライン教材を活用したりする学校に通い、自分のペースで勉強しています。


◆ 「合理的配慮」で広がる可能性

もう一人のケース、高校生の森永健太さん(仮名)は、中学入学時に**「デジタル教科書の使用」や「座席の配慮」などのお願いをしました。これは「合理的配慮」と呼ばれ、障害がある人が社会で不利にならないようにサポートする仕組み**です。

2024年4月からは、この合理的配慮が法律でも義務となりました。つまり、「困っている人が助けを求めたら、できる範囲で配慮すること」が社会のルールになったということです。

健太さんの学校では、先生たちがチームになって話し合い、クラス全体に説明も行いました。「やってみないと分からないこと」もたくさんありますが、大切なのは、「本人・家族・学校」が一緒になって取り組むことです。


◆ 新しい視点:テクノロジーと特許の力

ここで新しい視点を紹介しましょう。発達性ディスレクシアのある人たちのために、テクノロジーの力を使った支援ツールの開発が進められています。たとえば:

  • 音声で文章を読んでくれるアプリ
  • 書かなくても回答できるタブレットの手書き変換ソフト
  • 音読サポート機能つきの電子教科書

これらは、特許として保護できる技術です。実際に、「ディスレクシア支援アプリ」や「文章読み上げAI」などが特許出願中または取得済みのものもあります。

将来、**音声入力やAIの読み上げ機能を組み合わせた“発達性ディスレクシア支援デバイス”**のようなものも考えられます。こうしたアイデアは、知的財産として保護され、ビジネスにもつながる可能性があります。


◆ まとめ:見えにくい障害にも「理解」と「技術」を

発達性ディスレクシアの子どもたちは、「努力してもできない」ことに悩んでいます。でも、理解のある大人や、テクノロジーのサポートがあれば、自分らしい方法で学び、夢を追うことができるのです。

私たちにできるのは、

  • 「できない理由」を探すのではなく、
  • 「どうすればできるか」を一緒に考えることです。

そして、新しい技術やツールが生まれたときには、それを特許という形で守り、広く社会に届けることも、大事な役割のひとつです。

目に見えない困難があっても、理解と発明の力で、子どもたちの未来はもっと明るくなるはずです。


\ ブログ読者への問いかけ /
あなたの周りにも、文字を読むのが苦手な子はいませんか?
その子の「できる」を見つけるアイデア、あなたにもあるかもしれません。

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