世界を動かす5人のリーダー：「脳」が2026年の運命を決める？

2025年12月20日

今、世界はかつてない緊張の中にあります。プーチン氏、習近平氏、トランプ氏、金正恩氏、そして高市早苗氏。彼らの政治的決断の背後には、実は「脳の特性」という科学的な側面が深く関わっているかもしれません。

今回は、特に理性的判断を司る「前頭前野」に注目し、リーダーたちの脳内状況と2026年の展望を考察します。

1. 高齢リーダーたちの脳（プーチン・習近平・トランプ）

70代半ばから後半に差し掛かる彼らの脳には、一般的な加齢に伴う「実行機能」の変化が起きている可能性があります。

前頭前野の「ブレーキ」の弱まり 前頭前野は加齢とともに容積が縮小しやすい部位です。ここが弱まると、「怒り」や「攻撃性」を司る扁桃体（へんとうたい）の暴走を止められなくなることがあります。かつては冷徹で計算高い戦略家だった人物が、急に「頑固」になったり、「短気」になったりするのは、脳のブレーキが効きにくくなっているサインかもしれません。
「流動性知能」の低下と「結晶性知能」への依存 新しい情報を柔軟に処理する能力（流動性知能）が落ちる一方で、過去の成功体験や知識（結晶性知能）には固執しやすくなります。結果として、「昔の栄光（大国ロシア、偉大なアメリカなど）を取り戻す」という古いパラダイムに縛られた判断を下しやすくなります。

41歳の金正恩氏は、他の高齢リーダーと比べて脳が若く、前頭前野のエネルギーも旺盛です。

高い柔軟性とリスクテイク 前頭前野が活発な時期であり、状況を素早く判断し、大胆な戦略（例：突然の外交、新型兵器の開発）を立てる能力が高いと言えます。
「恐怖」への敏感さ 一方で、若い脳は報酬や恐怖に対しても敏感に反応します。自分の地位が脅かされると感じた際の「防衛本能」は非常に強く、前頭前野が「生存」のためにフル回転している状態です。

64歳の高市氏は、前頭前野がまだ成熟と衰えの境界線にあり、高い認知機能を維持しやすい年齢です。

論理的思考のピーク この年代は、蓄積された知識を前頭前野で整理し、論理的な一貫性を持たせる力が非常に強い時期です。
信念の強化 一方で、前頭前野には「自分の信じる道」を強化する働きもあります。一度「これが正しい防衛の形だ」と決めると、周囲の批判を排除して突き進む傾向が出やすくなります。

2026年の激動期、彼らの脳は以下のような「負荷」にさらされます。

認知の過負荷 複雑すぎる情勢（AI、経済、多発する紛争）に対し、高齢リーダーの脳は情報を処理しきれず、「極端で単純な解決策（＝武力行使や強硬な制裁）」を選びやすくなる恐れがあります。
エコーチェンジ現象 権力者の周囲がイエスマンばかりになると、脳は「自分の間違い」を修正する機会を失い、前頭前野の柔軟性がさらに失われます。
「疑念」の増大 前頭前野の一部（腹内側前頭前野）に変化が起きると、他者への疑念や権威主義的な傾向が強まるという研究もあります。

彼らが「戦争をしたい」と感じる理由の一部には、脳の老化や環境による「理性的な抑制力の低下」や「過去の成功体験への固執」が隠れている可能性があります。

特に2026年のような混乱期には、若く柔軟な脳（金氏）と、経験豊富だが固執しやすい脳（高齢者グループ）の「時間感覚のズレ」が、予期せぬ衝突を生むリスクとなります。私たちは、政治的な主張の裏側にある「人間としての脳の働き」をも、冷静に見極める必要があるのかもしれません。

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