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失語症のこと、知ってください。ゆっくりで大丈夫です。

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失語症のこと、知ってください。ゆっくりで大丈夫です。

こんにちは。
私は失語症があるため、口頭でのコミュニケーションが難しいです。

失語症は、脳の損傷によって起こります。
そのため、日常の「当たり前」が、急に難しくなることがあります。
たとえば――話す・聞く・読む・書く
この4つが、思うようにできなくなることがあります。
なお、日本だけでなく海外の方にも伝わるように、英語版も用意しました。ただ、私の拙い英語の発音をお許しください。

https://youtube.com/watch?v=whgaTGRykf0%3Frel%3D0

2019年11月17日、突然「言葉の意味」が消えた日

私は2019年11月17日、ゴールドジムから帰宅したあと、
自宅で脳卒中(脳梗塞)を起こしました。

そのとき、まず右手が動かなくなりました
そして、もっと不思議で、もっと怖かったのは――

音は聞こえるのに、言葉の意味が分からない

相手が話していることは「聞こえている」。
でも、頭の中で「意味」にならない。
まるで、知っているはずの日本語が、急に別の言語に変わったような感覚でした。


病院でのやり取り:ゆっくりが、救いになる

病院で言われた言葉が、今も心に残っています。

「体温は97.7°F(華氏)です。」
「すみません。今は理解できません。」
「大丈夫ですよ。ゆっくりでいいです。私がゆっくり話します。」

この「ゆっくりでいいですよ」という言葉は、
ただの優しさではなく、**私にとって“理解への橋”**になります。


失語症は、決して珍しい病気ではありません

失語症の人は、
日本に約50万人、アメリカに約200万人いると推定されています。

それでも、私は感じています。
まだまだ、失語症のことは知られていないと。

見た目では分かりにくいことが多く、
「普通に聞こえているなら、分かるでしょ?」と言われることもあります。
でも、失語症はそうではありません。


ウェルニッケ野とブローカ野をご存じですか?

脳には、言葉に関係する場所があります。
たとえば、よく知られているのが――

  • ウェルニッケ野(言葉の意味の理解に関わる)
  • ブローカ野(言葉を話すための組み立てに関わる)

ここが損傷すると、
「聞こえているのに分からない」
「言いたいのに言葉にならない」
などが起こることがあります。


私の中で繰り返される会話

体調が悪いとき、会話はこんなふうになります。

「体調は大丈夫ですか?」
「ゆっくり話します。」
「すみません。声は聞こえるのに、言葉が分かりません。」
「大丈夫です。」
「一つずつ、ゆっくり進めましょう。」
「大丈夫ですか?」
「ゆっくりでいいですよ。」
「す……すみません。」
「大丈夫、急がなくていいです。」
「ゆっくりで大丈夫です。」

このやり取りは、短いようで、私にとってはとても大切です。
なぜなら「急がされる」と、理解が追いつかなくなるからです。


お願い:失語症を知って、広めてください

失語症は、本人だけの問題ではありません。
周りの人が「知っている」だけで、状況は大きく変わります。

  • ゆっくり話す
  • 短い文で区切る
  • 返事を急がせない
  • “分からない”と言える空気を作る

それだけで、救われる人がいます。

どうか、失語症について知ってください。
そして、ぜひ周りにも広めてください。

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