はじめに
今日、認知症専門医の長谷川嘉哉先生の動画を拝見し、非常に興味深い医学的な事実を知りました。それは、「がん」と「認知症(特にアルツハイマー型)」は、なりやすさが逆の関係(逆相関)にあるという話です。
私は2019年に脳梗塞を発症し、失語症や高次脳機能障害と向き合っています。 日々、言葉のリハビリを続ける中で、この「がん」と「認知症」の関係に、自分の持病である「脳卒中」を加えたらどうなるのか? 弁理士としての視点でそのメカニズムを整理してみると、今やるべき「最適解」が明確に見えてきました。
1. 生体の「技術的矛盾(トレードオフ)」
動画によると、がんとアルツハイマー型認知症は、細胞のメカニズムが真逆なのだそうです。
- がん: 細胞が死なずに過剰に増え続ける(生きすぎる病気=増殖の暴走)
- アルツハイマー: 神経細胞が過剰に死んで減っていく(死にすぎる病気=死滅の暴走)
これは特許や技術開発の世界で言う「トレードオフ(二律背反)」の関係に似ています。「強度を上げれば重くなる」「あちらを立てればこちらが立たず」のように、人体というシステムも、P53遺伝子(がん抑制遺伝子)などが微妙なバランス調整を行っている結果、どちらか一方に傾きやすい傾向があるのかもしれません。
人体というシステムは、まだ完璧な「発明」には至っていない、発展途上のものなのだと感じさせられます。
2. 「脳卒中」を加えた3者の関係図
では、ここに私の経験した「脳卒中」という要素を加えるとどうなるでしょうか。論理的に整理すると、以下のような関係性が浮かび上がります。
- 脳卒中 → 認知症(正の相関): これは因果関係が明確です。脳血管のダメージは、血管性認知症の直接的な原因となります。
- がん → 脳卒中(正の相関): ここもリスクがつながっています。がんによる血液凝固異常などが、血栓(脳梗塞)の原因になり得るからです。
- がん ⇔ アルツハイマー(逆の相関): ここだけが、前述のトレードオフ(逆の関係)です。

つまり、私たち脳卒中経験者にとってのリスク管理とは、この複雑なパズルの中で「どこを抑えれば、システム全体が安定するか」を見極めることにあります。
3. 結論:私のたどり着いた「解決手段」
この複雑な関係性の中で、すべてを良い方向に導く「ベストな選択(解決手段)」は何か。それは非常にシンプルでした。
「血管というインフラを健康に保ち、脳というシステムを使い続けること」
具体的には、以下の2つが私の生活の柱(構成要件)です。
- 【構成要件1】 食事(抗酸化と減塩) 私は毎日ピーナッツを食べていますが、これに含まれるビタミンEの「抗酸化作用」は、細胞のコピーミス(がん)と、細胞の老化(認知症)の両方に対して有効なアプローチです。もちろん、中国産のアフラトキシン(カビ毒)という「不純物」リスクは排除しつつ、良質なものを適量摂取し続けることは、理にかなっています。
- 【構成要件2】 アウトプット(言語野の駆動) こうしてnoteやブログで文章を書き、公開し続けること。 失語症の私にとって、言葉を探し、論理的に組み立てる作業は大変ですが、これこそが脳の血流を促し、認知症というシステムダウンを防ぐ「最強のメンテナンス」です。
おわりに
「がん」と「認知症」の不思議な関係を知ることで、逆に「今やっていること(執筆や食事管理)は間違っていない」と、論理的にも裏付けが得られた気がします。
弁理士として、そして一人のサバイバーとして。 今日も私は、脳に汗をかきながら文章を綴ります。

高次脳機能障害の「困りごと」を発明に。特許で守り、事業に育てる。





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