2019年に脳梗塞を発症し、私は「失語症(ウェルニッケ失語)」になりました。
今日は、外見からは少し分かりにくいこの障害の「感覚」と、周囲の方にお願いしたい「コミュニケーションの工夫」について、動画にまとめたので共有させてください。
「音」は聞こえるけれど、「言葉」が掴めない
私が抱えているウェルニッケ失語には、ある特徴があります。 それは、聴力には問題がないのに、言葉の意味理解が難しいということです。
相手が話している「音」は耳に入ってきます。でも、脳の損傷により、その音が「意味のある言葉」として変換されにくいのです。 例えるなら、全く知らない外国語を流暢に話しかけられているような感覚に近いかもしれません。
動画の中でもお話ししましたが、現在の私の音声理解度はだいたい50%程度です。 そのため、早口で話されたり、長い文章を一気に伝えられたりすると、情報の処理が追いつかず、会話が成立しなくなってしまいます。
2026年、高次脳機能障害者支援法に向けて
動画の後半では、2026年1月施行予定の「高次脳機能障害者支援法」についても触れています。
この障害は「見えない障害」とも呼ばれます。 専門家による支援はもちろん必要ですが、それ以上に、家族、職場、そして地域の皆さんのちょっとした「理解」が、私たちの生活を大きく支えてくれます。
診察室での「伝わらない」vs「伝わる」
では、具体的にどう接してもらえれば伝わるのか? 動画では、腎臓内科の診察を例に、「NGな伝え方」と「OKな伝え方」を実演してみました。
ポイントは非常にシンプルです。
- ゆっくり話す
- 短く区切る
- 重要なことは書いて見せる(筆談)
特に「書く」という行為は、音声という消えてしまう情報を、視覚情報として留めておけるため、私にとって非常に強力な助けになります。
たった3分ほどの動画ですが、当事者のリアルな感覚と、具体的な解決策を詰め込みました。 医療関係者の方だけでなく、接客業の方や、身近に高齢者がいる方など、多くの方にご覧いただければ幸いです。
▼動画はこちら(3分27秒)
もしこの動画が、言葉の壁に悩む誰かと、その周りの方々との架け橋になれば嬉しいです。





コメント