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高次脳機能障害とは ― 見えにくい障がいの実際

高次脳機能障害とは、脳の病気やけがが原因となって、記憶・言語・注意・行動のコントロールなどに問題が出てくる障がいのことです。
たとえば、アルツハイマー病が原因の場合には、記憶障害や社会的行動の障害が現れることがあります。

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私自身の体験

私は脳梗塞を発症しました。その結果として、失語症(ウェルニッケ失語)が残りました。口頭でのコミュニケーションを理解するのがとても難しく、言葉を聞いても頭にすぐ入ってこないのです。

また、てんかん発作も経験しています。発作後には次のような高次脳機能障害が出ました。

  • 失行:歯磨きの仕方が分からなくなる、自転車の乗り方や家の鍵の開け方が分からなくなる

半側空間無視:右側の空間や自分の右半身に気づけなくなる

Todd(トッド)麻痺:発作後に右手が全く動かなくなる

「見える障がい」と「見えない障がい」

手足が不自由になれば、まわりからも「障がいがある」と分かります。
しかし、高次脳機能障害は外見から分かりにくく、**「見えない障がい」**と呼ばれます。見た目は元気そうでも、実際には日常生活で大きな困難を抱えています。


高次脳機能障害のつらさ

私の場合、てんかんを発作のときに自転車で家に帰ろうとしました。しかし、**自転車の使い方が分からない(失行)**ために帰れませんでした。さらに、**自宅の鍵を開ける方法が分からない(失行)**という経験もしました。

このように、高次脳機能障害はとてもつらいものです。できることが急にできなくなる。言葉が分からない。そんな毎日が続くことがあります。


社会の中で

私は、「高次脳機能障害を持つ人が、健常者をサポートできる社会」になってほしいと考えています。
障がいがあるからこそ、見えること・伝えられることもあるはずです。社会の理解と支援が広がれば、誰もがより良く暮らせる未来につながると信じています。


👉 まとめ

  • 高次脳機能障害は「脳疾患の結果」として現れる
  • 見た目では分かりにくい「見えない障がい」である
  • 本人にとっては非常につらく、生活に直結する
  • 社会の理解と支援が不可欠
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