目次
はじめに
テスト勉強や部活、人間関係…毎日いろいろありますよね。そんなときに役立つのが**「柔軟な思考」です。柔軟な思考とは、1つの見方にこだわらず、いろいろな角度から考えられる力のこと。この力を支えるのが「理解系(りかいけい)」の脳のはたらき**です。
このnoteでは、図の内容と文章をもとに、高校生でも今日からできるトレーニングを紹介します。
「理解系」って何?
- 目や耳、記憶から入ってくるバラバラな情報をまとめるはたらき。
- まとめた情報をもとに、状況を正しくつかむ、相手の話を要点で理解する、新しいアイデアを思いつくなどに役立ちます。
どこにある?何をしている?
🧠 脳の位置(図の黄色の部分):頭頂葉から側頭葉に位置し、視覚や聴覚、記憶系脳番地から受け取った情報を統合する重要な中枢として機能します。
- **頭頂葉(とうちょうよう)から側頭葉(そくとうよう)**にかけてあります。
- 視覚・聴覚・記憶などからきた情報を統合する中枢としてはたらきます。
かんたんに言うと…「見た・聞いた・覚えている」をひとつの理解にまとめる司令塔。
柔軟な思考が身につくとどうなる?(メリット)
- 学習効率が上がる:要点がつかめる、教科の関連が見える。
- 新しい発想が出やすい:多角的に考えられる。
- 人や状況を素早く理解:コミュ力・判断力の土台が強くなる。
今日からできる4つのトレーニング
(図の4つの行動を、具体的なやり方に落とし込みました)
1)普段読まない本を黙読する(10〜20分)
ねらい:知らない視点にふれることで、脳が新しいつながりを作る。
やり方
- ふだん読まないジャンルを選ぶ(例:理系なら小説、文系なら科学ノンフィクション、歴史、詩集など)。
- 10〜20分、音を出さずに静かに読む。
- 読み終えたら、メモに**「学んだこと3つ/疑問1つ」**を書き出す。
ポイント:正解探しより**「へぇ〜」を増やす**つもりで。
2)ボランティアに参加する(月1回〜)
ねらい:年齢や立場の違う人と関わり、視点を増やす。
やり方
- 学校・地域の清掃、子ども見守り、イベント手伝い、図書館サポートなど。
- 参加後に**「気づき3つ」をメモ。自分の常識とのちがい**を書くと効果大。
ポイント:短時間でもOK。体験が最高の教材です。
3)部屋の整理・整頓・模様替え(週1回15分〜)
ねらい:情報の「見える化」で、脳の統合力をサポート。
5ステップ
- 机の上を空っぽにする。
- よく使う物だけを手の届く三角形(利き手側・目の前・引き出し上段)へ。
- ノート・プリントは教科別フォルダに1分で仕分け。
- 壁や本棚に**「今月の目標/ToDo」**を1枚掲示。
- 模様替えは1か所だけ(例:参考書の並び順を「苦手→得意」に変える)。
ポイント:片づけは決断の練習。要/不要を3秒で決める習慣を。
4)自分のプロフィールをつくる(30分)
ねらい:自分の経験をまとめ、言語化して“理解の地図”を作る。
テンプレ(そのまま書けばOK)
- 好き:
- 得意:
- 最近できるようになったこと:
- 苦手/課題:
- 将来やってみたいこと:
- 今月の小さな目標(20文字以内):
例
好き:写真/生物 得意:要点メモ
最近:英単語を毎日30個
課題:朝が弱い
やりたい:科学部で展示
目標:毎朝7時に起きる
ポイント:月1で更新。変化こそ成長の証。
1週間チャレンジ(お試し計画)
- 月:読書(10分)→学んだこと3つを書く
- 火:机の整理(15分)→ToDoを1枚に集約
- 水:プロフィール更新(10分)
- 木:読書(10分)→疑問を1つ友だちや先生に聞く
- 金:模様替え1か所(5分)
- 土/日:ボランティア or 家の手伝い(30〜60分)→気づき3つ
合計1〜2時間で、脳の“理解系”をじわっと鍛えられます。
コツとよくある失敗
- 完璧を目指さない:5分でも積み重ねが最強。
- アウトプットする:読んだら書く、体験したらメモ。書くことで統合が進む。
- ジャンル固定しない:毎週、違うテーマにふれる。
- スマホに丸投げしない:大事なメモは紙1枚に要点を書くと頭に残る。
まとめ
- 理解系は、見た・聞いた・覚えたをひとつの理解にまとめる司令塔。
- 図で紹介された4つ(読書/ボランティア/整理・整頓・模様替え/プロフィール作成)を小さく長く続ければ、
- 学習力アップ
- 新しい発想
- すばやい状況理解 につながります。
最後に合言葉:「へぇ〜を増やす。メモで残す。」 これで柔軟な思考は必ず育ちます。今日から1つ、やってみましょう!
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